昔から「私は字が下手だな・・・」とコンプレックスを感じていました。
私も他のみんなも、小学校で字を習ったときには同じように書いていたはずです。
それなのにキレイな字を書ける人もいれば、私のように字が汚い人もいる。
なぜこんなにも差が付いてしまったのでしょう?
キレイな字のイメージが頭の中に入っていない
ボールペン字の通信講座を受講するより前は、下手なりになんとか丁寧に書こうとしていました。
ですが、どう頑張ったところで「丁寧に書かれた汚い字」にしかなりません。
キレイな字とはどういったものなのか、基準となるお手本のイメージが頭の中に入っていなかったからです。
通信講座のテキストでお手本の字を見ながら練習することで、キレイな字の正解はこれなんだなと理解し、お手本が頭の中にインストールされていくような感じがしています。
キレイな字のイメージが頭の中にあるかどうかが重要だとすると、それ以前の自分の字の汚さレベルはあまり関係がなく、練習後の字はおそらく同じくらいのレベルまで上達するのではないでしょうか。
ペンの持ち方が悪い
以前は、親指で人差し指を押さえ込むようなペンの持ち方をしており、5分もすると手が痛くて字が書けないという有り様でした。
正しい持ち方の写真を参考に変えてみると、今度はペンがふらふらして力が入りません。
私の場合、指の位置だけではなく、手のひらと紙(机)が接する面にも問題がありました。
手のひらの手首近く(手相でいうところの月丘のあたり)と小指の第一関節側面だけが紙と接する状態になるよう意識することで、安定してペンを持つことができるようになり、線が引ける範囲も広がりました。
漢字の書き順を間違えている
漢字は上から下に、左から右に書くのが基本です。
しかし、正しい書き順はそのルールに当てはまらない場合があります。
例えば「世」という字。
これまでずっと、①横線、②左の縦線と右へ折れる線、③真ん中の縦線と右へ折れる線、④右の縦線というように4画で書いていました。
正しい書き順は、①横線、②真ん中の縦線、③右の縦線、④真ん中と右を繋ぐ横線、⑤左の縦線と右へ折れる線、という5画なのです。
書き順が決まっていることにも意味があるようで、正しい書き順に変えることでバランスよく字が書けるようになりました。
急いで書こうとしている
職場でキレイな字が書ける人を観察していると、私の2倍〜3倍くらいの時間をかけて字を書いていることに気付きました。
重要な書類だからというわけでもなく、ただの伝言メモでも時間をかけて書いています。
見方を変えると、私が急ぎ過ぎているということです。
これは冗談のような本当の話なのですが、例えば「横浜」と書くときに横の木篇(左部分)だけを書き、つくり(右部分)の黄をとばして浜を書いてしまうようなことがよくあります。
まだ「横」を書いている途中なのに、「次は浜を書くんだ」と意識が先走ってしまうのです。
最近では、自分で思っているより2倍〜3倍の時間をかけてゆっくり書くこと、今書いている1文字に意識を集中して書くことを心がけています。
書いている字がよく見えていない
ボールペン字の通信講座でお手本を真似しながら書こうとしたときに、実は書いている字がよく見えていなかったことに気付きました。
ふんわりぼんやり見ているというか、線の一本一本をどの長さ・どの角度で書けばよいのか集中して見ようとしても、すぐに目が滑ってしまう感覚です。
その原因は、①物理的にピントが合っていないせいで見えていない、②集中力が途中で切れてしまい見続けることができない、という点にあると思います。
字を書くときの姿勢を良くすること、疲れていない朝のうちにボールペン字の練習をすることで、どちらも解決できました。
仕事中に字を書くときにも見えていないと感じることがたまにあるのですが、どちらかの理由に当てはめて対処すると改善されることが多いです。
これらはあくまでも「私の場合」なので、万人には当てはまらないかもしれませんし、人によってはこれ以外の理由もあるかもしれません。
「キレイな字のイメージが頭の中に入っていない」「ペンの持ち方が悪い」あたりは、多くの方に共通する理由だと思われます。
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